看護師歴30年以上、師長・主任として20年以上の経験とプライベートでは、結婚・離婚・シングルマザーとしての人生経験を持つ私が、数え切れない位たくさんの相談に乗り、アドバイスしてきた実際の内容からこの記事を書いています。
あなたがイメージする「できる看護師」とは、どんな看護師でしょうか?
てきぱきと指示を受け、手早くバイタルや処置を終わらせ、ミスもなく、検査データや病態も把握している。医師とのコミュニケーションもうまい。
そのような看護師のイメージだと思います。
でも、それは言い換えれば「業務ができる看護師」です。
彼女たちは確かに看護師からの評価は高いかもしれません。
師長からも評価されているように見えるかもしれません。
実際はどうでしょうか。
「できる看護師がすごい」と言う亡霊に取りつかれがち
「できる看護師」=「業務ができる看護師」?
(3年目看護師)
できる看護師とは、何でもできるすごい看護師のことです!
私には到底無理です…。
それは、言い換えれば「業務ができる看護師」です。
「良い看護師」かどうかは、患者さんが評価しないと意味がないですね。
デキる看護師は、確かに看護師からの評価は高いかもしれません。
一緒に働くスタッフとしては、助かるからです。
でも、看護師は同僚のために働くのではありません。
患者さんのために働くのです。
デキる看護師が、上司からも評価されているとは限らない
業務が完璧でも、看護観や人間性も完璧な人は本当に少ないものです。
できる彼女たちには、往々にして下記のような部分もあります。
- 完璧主義で他のスタッフにもそれを求める
- 正しいか正しくないかを判断の軸としがち
- 他のスタッフや患者さんに自分の考えを押し付ける(きっぱり言うため、相手が言いたいことを飲み込んでしまう)
- 評価されたい気持ちが強い
- カリスマ性があり、他のスタッフへの影響力が大きい

私が上司なら、もちろん彼女たちの働きは助かるので、しっかり話を聞いて
ねぎらい、評価して、次にこちらのして欲しいことを依頼すると思います。
そうすると気持ちよく、率先して動いてくれるからです。
もちろん、認めるところは認めています。
でも、組織としては同じタイプの看護師ばかりでは偏ります。
他のタイプの看護師もいて欲しいのです。
例えば、みんながササっとバイタルを済ませ、患者さんの話も早々に切り上げて、スタッフステーションに戻って来るようでは困るのです。
2,3分でもいい、患者さんの思いに耳を傾け、真摯に受け止めてくれる人もいないと困るのです。
色々な色があって、美しい虹になるように
いろんな色の看護師がいていいのです。

一色ではなく、いろいろな色があって、美しい虹になるように
いろんな色の看護師がいていいのです。
- 他人の意見を素直に聞ける人
- 患者さんの話を聞いて寄り添える人
- 臨機応変に対応できる人
- 誰も見ていないところで人のために動いている人
- 他の人をよく褒める人
- 他の人を批判しない人
- 明るい人
- ポジティブな人
- 感情的にならない人
- 人の気持ちがわかる人
- 相手の立場になれる人
- 物事を客観的に見られる人
- 陰口を言わない人
- 愚痴を言わない人
どんちゃんもこれなら自信がある、というのが1つはあるでしょう?
確かに「患者さんの話を聞いて寄り添う」とか「陰口を言わない」とかは自信があります。
「今の部署に私は必要とされていないのでは」
「今の勤務先に私の居場所は無いのでは」
と落ち込んでいるあなた。
あなたには、あなたの色があるはずです。
得意な部分を生かして、チームに貢献できることはないか考えてみてください。
自分でわからない場合は、信頼できる同僚や友人に聞いてみてください。
そこがあなたの居場所かもしれません。

みんな、どんぐりの背比べ
良いところも悪いところもある
一皮むけば、みんな良いところもあり、悪いところもある。
人としては、どんぐりの背比べです。
卑下することはありません。
色んなタイプの人がいて、みんながうまく良いところを発揮できて
足りないところを補い合って、組織が良い方向に機能します。
落ち込まないで、自分らしく、良い看護をしようとする姿がみんなの心を動かすでしょう。
認められようとせず、自分が目指す方向を見失わず、目の前のやるべきことをやることに集中しましょう。