看護師を辞めたい、つらい、きつい、仕事に行きたくない、看護師に向いていないのでは?
ほとんどの看護師さんは、何かのタイミングでそんな風に考えることがあると思います。
私もそうでした。
でも、相談にのってもらったり、お手本にしたいと思うような直属の上司には出会えませんでした。
実際、そういう方も多いと思います。
そこで、私と同じように身近に相談できる先輩や上司がいなくて困っている看護師さんのお役に立ちたいと思い、このサイトを立ち上げました。
看護師歴30年以上、師長・主任として20年以上の経験とプライベートでは、結婚・離婚・シングルマザーとしての人生経験を持つ私が、数え切れない位たくさんの相談に乗り、アドバイスしてきた実際の内容をまとめました。
解決策アドバイスの内容
- 私がこれまで受けた様々な研修や本で学んだこと
- 学んだことを生かして様々な悩みやピンチを乗り越えた経験から
- よくある教科書に出てきそうな正論ではないので、胸にストンと落ちます
- 今の悩みが解決できる、または解決の糸口がみえる
- 働く目的を見直すことができる
- 自分らしい看護を見つめ直せる
- 自分の価値を再発見することができる
- 自分の課題を見つけることができる
- 自分に向いている職場を考えることができる
最終的にみなさんの幸せ度が上がることが一番の私の願い💖
その結果、患者さんに良い影響を及ぼせると嬉しいな。
気軽な気持ちでのぞいてみてくださいね。
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よくあるお悩みと解決策
悩みその1:コミュニケーションが苦手

報連相はじめ、仕事中のコミュニケーションは支障なくできても、一歩仕事を離れて休憩時間や歓送迎会などの席(コロナ渦でほとんどなくなりましたが)で、何を話していいかわからない。
沈黙が続いてしまう・・・。という方が時々います。
日頃からの何気ない会話をすることで、お互いの気心が知れて信頼関係が生まれ、仕事上の助け合いや悩みの共有などもできるようになります。
同期の看護師は先輩とも打ち解けて話せているのに、私は気の利いたことや面白いことも話せないので、何を話していいかわからないんです。
大丈夫、コミュニケーションについて少し勉強すれば、きっと改善できると思うよ。一緒に振り返ってみましょう。
楽しませようとしなくていい
コミュニケーションの苦手な人は、相手を楽しませてなければいけないと思っている人が多いです。でも相手は、あなたに楽しませて欲しいとは望んでいません。
聞かれてもないのに、無理にあれこれ自分の話をする必要もありません。

人は自分の話をしっかり聞いて、共感してくれる人に好意をもつ
人はみんな自分のことに一番興味があります。
そして、自分の話を聞いてもらいたい、わかって欲しいという欲求があります。
そうしてくれる人に好意を持つのです。
どんちゃんの話を「うんうん、それで? あーなるほど、わかる。」て言ってくれる人がいたら、もっと話したいって思うんじゃない
はい、そんなふうに聞いてもらえたら、いくらでも話してしまいそうな気がします。
信頼関係ができてきてから、徐々に自分の話もしていきましょう。
話を閉めようとか、まとめようとかしなくて大丈夫
よく相手が話している時に、次に自分が話すことに気が向いて、聞く方がおろそかになっている人がいます。
まずは、相手の話をしっかり聞いて受け止めましょう。
相手を見て、うなずいたり、あいづちをうったりすると、しっかり聞いていることが一層伝わります。
話をしっかり聞いて
「へぇー、そうなんだ。(そうなんですね。)」で十分。
相手の気持ちを受け止めたことを伝える
コミュニケーションがうまく取れると相手は「この人は私のことに興味を持って、理解してくれる人」と感じます。
そうすると、段々とプライベートの話もしてくれます。
「○○で大変だったんだー。」
「○○で嬉しかったのよー。」等の話をしてくれます。
次は、相手の語尾を繰り返してみましょう。
「それは、大変だったね。(大変だったんですね。)
「それは、嬉しいよね。(嬉しいですよね。)とオウム返しをすると相手の気持ちを受け止めたことが伝わります。
悩みその2:責任が重い
看護師の仕事は、命に直結することもあるため、ミスできないことが多いものです。
仕事中は間違えないか気になって、帰ってからも心配で気持ちが休まらない、今後も重圧に耐えていく自信がないという悩みもよく聞きます。
初心にかえってみる
ところで、どんちゃんはどうして看護師になろうと思ったの?
中学生の頃、祖母が入院して何度かお見舞いに行ったときにそこで献身的に働く看護師さんの姿を見て、こういう仕事がしたいと思いました。やりがいがありそうだなって・・・。
そうだったの。人のために働きたいと思うことはとても尊いことね。
理想に燃えて看護師になったものの、勉強もしないといけないし、体力的にも精神的にも結構キツい一面はあります。
でも、その反面、患者さんが良くなって退院される時は本当に嬉しいし、自分が関わることで喜んでくださる患者さんやご家族の方がいたりすると看護師になってよかったと思えます。
ただ、人のする事だから、実際のところ、命に関わらないようなミスは時々起こります。
今回は、大きなミスを起こさないためにできることを考えてみましょう。

大きなミスの回避策
- インシデントレポートをまめに読んで、ひとごとと思わず、注意する
- 院内のハイリスク薬一覧を知っておく(なぜハイリスクか理解する)
- ダブルチェックすることになっている業務はリスクが高いということなので慎重に行う
- 基本的な予防策(指差し呼称等)を怠らない
- 看護職賠償保険制度に入っておく
- 大きいミスほどすぐに報告する
腹を決めたら忘れる
ミスを起こさないか不安な時
- 起こさないためにできることを全力でやると腹を決めたら、あとは忘れる
- 上にある悩み別の「不安になる」の項目や「まわりの人の評価が気になる」の項目も参考に
無理せず、転職も視野にいれる

あなたの目指す看護、看護師像や、やりがいと看護師の責任の重圧とそれについてのとらえ方をじっくり考えて、それでも重圧に耐えられないと思うのであれば、病院以外の職場を検討しましょう。
あなたは自由です。
無理する必要は全くないのです。あなたを幸せにできるのはあなたなのです。
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悩みその3:周りの人の評価が気になる

行動の基準が「まわりの人にどう思われるか。」にならないようにしよう
まわりの人から○○と思われたら嫌だから、ここまでやっておく、と言って残業している人が時々います。
実際、そういう悪口を聞いているから自分言われないようにしようと回避する行動になるのでしょう。
手抜きだとか、できない人とか思われないようにしようと思って気にしながら行動していますが、正直、疲れます・・・。
それは確かにしんどくなるわね。考え方の視点を変えて一緒に考えてみましょうか。
自分がコントロールできないものをコントロールしようとしない
過去と他人は変えられない
「過去と他人は変えられない」というのは、コミュニケーションの大原則。
おきてしまったことも変えることはできないし、他人の気持ちや性格も変えることはできない。
周りの評価が気になるから、行動することは、コントロールできないことをコントロールしようとしていると言えます。
人と比べるのでなく、目指す自分の姿と比べよう
どんちゃんが比べるのは他人とではなく、こうありたいという理想の自分(または看護師)なのよ。
それだと、足りない部分がいっぱいあります。でもそんな風に考えるとやらなければいけないことが沢山出てきて、悩んでる暇がないくらいですね!
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悩みその4:いじめられる


いじめは、どこにでもある
残念ですが、どこへ行っても程度の差はあれ、いじめは存在します。
私自身も、今の職場に中途採用で入職したときに経験しました。
幸い一人の看護師からだけだったので、気にしないようにしました。
そのうち、誰かと親しくなれるだろうから、当面、耐えておくことにして、それより覚えることが山ほどあり、早く慣れるように知識をつけようと思っていました。
自分でコントロールできる対策を実行する
ある先輩は、少しのミスで人格否定するような言い方をしたりされるので辛いです。
それはつらいわね。でもね、どうやっても相手の性格を変えることはできないから、他の対策を考えてみたのよ。
- 全員に好かれなくても良いと割り切る
- いじめる人の事を考えるより、それ以外の気持ちよく接してくれる人達に感謝する
- 本当に幸せな人はいじめたりしないので、いじめる人は不幸な人と受け止める
- 上司か、その上司に相談する
- 上にある悩み別の「まわりの人の評価が気になる」の項目も参考に
- 心身の限界が来る前に退職する
これらの対策は全部自分でコントロールできます。
上司に相談するのは勇気がいるかも知れませんが、本当につらい時はダメ元で言ってみましょう。案外、いい方向にいくこともあります。
今は院内でもパワハラは問題になるので、何かしら対策をしてくれるはずです。
悩みその5:不安になる


最悪の事態を想像してみる
看護師は、相対的にまじめで責任感が強いと言われます。
仕事を終え、帰宅してからも何か抜けていなかったか、忘れていなかったかと1日の業務に思いをはせて「あっ!忘れてた!」と思い出し、病棟へ電話する。
そんな経験が誰にでもあると思います。
但し、それも程度次第で、人によっては「そんなことまでわざわざ電話して来なくていいのに。」と思うようなこともあります。
夜勤明けで家に帰ってからも、何か抜けていたんじゃないかとか、不安になってしまいます…。
そうよねー。私も経験ある。
でも、それではせっかくの休みも休養にならないわね。
- 最悪の事態を想像してみる
- その場合、何ができるか頭の中でシュミレーションしてみる
(自分でコントロールできることかどうか見極める) - 連絡があったら全力で謝罪すると決める
- できることがあれば全力で対処すると決める
- 腹を決めたら一旦忘れる
悩みその6:辞めたいけど辞めさせてもらえない


辞めたいと意思表示しても辞めさせてもらえないという話を聞くことがあります。
私自身は、私も他の看護師でもそういう事例は経験ありません。
もしかしたら、「できたら辞めたい」くらいの気持ちで退職の意志を伝えるから、上司に見透かされて「無理無理!」と言われてあきらめているのじゃないかなと思います。
どこの病院でも看護師は不足しているから、師長も何とかして退職をあきらめさせるか、引き延ばそうとすることが多いです。
よくあるのは、新人が落ち着く秋頃まで待ってとか、次のボーナスをもらうまでとか。
退職の意志は、はっきり伝えよう
退職の意志を伝えるときは、上司に「少しお話したいのでお時間を作って下さい。」と頼んで、別席で面と向かって、「〇月〇日で退職させてください。」と、きっぱり、退職に向けて固い意志を持っているということを示しましょう。
これまでお世話になったから、辞めるのは罪悪感があって言い出しにくいという気持ちはわかりますね。
そうよね。でも、そう思うような看護師さんは、きっと今まで職場に貢献してきたのだから、辞める時期やそれまでに残っている有給休暇の取得くらいのわがまま言っていいのです。
当然の権利だから、遠慮しないでいいし、実際、そんな看護師さんも結構います。
申し出は早い方がいい
退職の申し出は、今後の人員の都合もあるので、できれば3ヵ月以上前に申し出てもらうと管理者は助かります。
但し、もう心身ともに限界で、退職の交渉もできないという場合は、悠長なことは言ってられないので、まず受診して、診断書をもらって休職の申し出をしてください。
悩みその7:多重課題でパニックになる


落ち着いて応援を頼む
頼みにくいというのは実はわがまま?
看護師の仕事は、タイムスケジュールを立てて動いていても、予定外の事が色々発生するものです。二重三重に業務が重なり、それを一人でこなそうとして、何から先に手をつけたらいいかわからなくなって、あたふたとパニックになってしまっている人がいます。
まずは、一呼吸おいて落ち着きましょう。
そして、応援を頼みます。
みんな忙しいと思うと、頼みにくいんですよねー。
応援を頼むということは、どんちゃんがメンバーとしての業務を遂行するということなのよ。
ハプニングが多いと言っても、チームの一人残らずバタバタしているという事は稀で、誰かがバタバタしていても他の誰かは比較的落ち着いているということがほとんど。
看護部としてもそれを想定して、チームを編成し、助け合って、うまく業務が遂行できるようにしています。
それを、「頼みにくい」という個人的な感情で「チームの協力を得ない」ということは、メンバーとしての務めを果たしていないことになります。
頼みにくい、なんて言っているレベルの話じゃないってことですね!
勇気をだして応援をお願いしなきゃ。
さすが、どんちゃん、察しがいい!
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「デキる看護師が良い看護師」というのは思い込み



悩みその8:仕事が遅い


原因その1:段取りが悪い場合
動線が悪くて、行ったり来たりしていると無駄に時間が取られます。
そうならないように、みんなそれぞれ自分なりの段取りの仕方があります。
業務に入るまでのルーティーンも人それぞれで、書類系、文房具、道具などいつ準備してどこに置き、どの順で動くなどの工夫で無駄な動きを減らしています。
手際のいい人の工夫を聞いてみましょう。
どんな風に聞けばいいのかな。気を悪くされないか心配です。
大丈夫。まず、話しかけやすい人を選んでね。
「○○さんは、とても手際がいいなーと思っていつも見ているんです。段取り良く動くためにどんな風に工夫されているんですか?」と聞けば、嫌な気がする人はいないと思います。
ちなみに褒めるときに「いつも見ている。」っていうと効果倍増なの。
もちろん、本当にそう思っている場合だけにしましょう(笑)
悩みその9:時間がない(家事・育児・勉強)


結婚しているが看護師さんが、よく「時間がない。忙しい。」と嘆いているのを聞きます。
結婚して専業主婦だった私から見ると本当によく頑張ってるなぁと感心します。
経済的に働かざるを得ない人もいますが、結婚しても看護師を続けたい(もちろんお小遣いも欲しい)と思っている人が圧倒的に多いです。
本当に時間がない?
「時間がない」という悩みについて考えましょう。
この場合、二つ考えられます。
- 本当に時間がない
- 実は時間は作ろうと思えばあるけど「疲弊していて○○しようと思えないこと」を「時間がない」と言っている
ほんとだ! 私は2の方です!
やっぱり(笑) 実は、私もよ。
ただ、どちらにしても、まずやらない事を探すことね。
まずはやらない事の洗い出し
やらなくてはいけないことを何とかこなして、日々過ぎていってしまうもの。
ふと気づけば、やったほうがいいこと、時間があればやりたいことが山積みで、それを考えただけで、気持ちが疲弊してしまいます。
- SNSや動画、テレビを何気なくつけて、ついつい見てしまうこと
- 物・服を必要以上に増やすこと
- つきあいたくない人との付き合いの時間
(ラインや電話なども)
SNS、動画、テレビは何気なく見てしまうと、30~60分あっという間に経ってしまいます。その時間をつかって、やらない事を洗い出し、リストを作りましょう。
物や服を増やすと、管理も大変、物を探す・選ぶという時間ができてしまいます。
コロナ渦で減りましたが、つきあいたくない人との付き合いの時間。
ラインや電話であっても時間の無駄、精神的な負担にもなりますね。
ほんと、探せば色々ありそうです!
私は、週に2回は食材宅配のキットで夕飯を済ませるようにして、買い物と献立を考える時短ができて、調理家電も購入して、時間と気持ちに少しゆとりができるようになりました。
悩みその10:よく忘れる


自分の記憶力を過信しない
「あーそうそう、○○をしなくちゃ。」とか「これはもっとこうした方がいいな。」とか、しょっちゅう思いついたりします。
でも、あとでやろうと思っていたのに、そのまま忘れてしまうことがよくあります。
本当によくあります(あれ?私だけ? 笑)
自分にとって、それほど重要でないこと以外は忘れるのが普通です。
私もよくあって困っています。本当に忘れっぽくて💦
ちょっと工夫すれば、忘れるのを減らせるから、私がやってきた方法を教えるわね。
メモとリマインダーも使い方を改めてフル活用しよう